新元号になって一か月。
友人のウェディングパーティにお呼ばれしてきました。
場所はヒルトン東京お台場。
ホテルのこういう席は久しぶりでした。
テーブルセッティングにも気品を感じますね。
こちらがメニューです。
フレンチですが和の素材がふんだんに使われていて、東京オリンピックに向けて来日される外国からのお客様にも楽しんでもらえそう。
パテドカンパーニュと木の芽味噌
和風のハーブサラダ
オレンジのクーリーとピクルス 山桃を添えて
木の芽を使っているところがポイントです。
浅利の茶碗蒸しとコンソメスープ 海草サラダ添え
ベースになっているのはロワイヤルという茶碗蒸し的なフランス料理。
そこに浅利、海苔を使ったコンソメスープを注いでいるのが特徴的。
どちらも東京湾の特産ということで、添えられた海草のサラダとともに、お台場というホテルの立地も意識したアレンジ。
鯛の雲丹焼き はじかみ 空豆 銀杏を添えて
赤紫蘇のピラフとポン酢バターソース
鯛、雲丹はフレンチの伝統的なレシピでも活躍しますが、和食でも花形の食材。
素材の選び方がうまいなあと思いました。
和食にもフレンチにも使える接点から選んだ感じが自然な和風のアレンジを可能にしています。
ソースはクラシックなブールブランソースにポン酢の酸味を加えて和風のアレンジを違和感なく。
柚子シャーベット
お口直しのグラニテも柑橘類の中から和の素材、柚子で仕立ててありました。
牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ
トリュフソース トマトコンフィ添え
人参のグラッセと黒胡麻のニョッキ
メインはクラシックなロッシーニ。
付け合わせのニョッキに黒胡麻を使って和風の演出がされています。
本体はクラシックなフレンチで、遊びすぎずに和とつなげているところに、工夫を感じます。
抹茶とショコラのムース
きなこのアイスクリーム
シナモンの香る 黒蜜ソース
デセールも和風アレンジ。
抹茶、きなこ、黒蜜にシナモンはニッキですからこの一皿が一番、和の要素をふんだんに盛り込んでいます。
とはいえお菓子の世界ではどれも今や洋菓子の素材として使われるのも珍しくないので、違和感なく楽しめました。
きなこのアイスクリームはピスタチオを連想させて、なかなか洗練された優しい甘味が印象的でした。
後日、招待してくれた友人に会って聞いたところ、料理のグレードにはこだわったとのこと。
新郎新婦のその思いに誠実に応えたメニューだなと思いました。
和風のアレンジが利いたフレンチは、どこか親しみやすい懐かしさを感じます。ストレスなく楽しめる味わいというだけではなく、この素材をこんな風に使うんだなという点も勉強になりました。
あくまで基本のフレンチに何か一点加える、こういうアレンジはとても好きです。